源信和尚御真筆
『彩雲立像阿弥陀如来御影』

この掛軸は源信和尚の直筆とされ、竜野藩の家臣が守護していました。
縁があって、永正2年(1505年)9月に当寺に収められ、当寺の霊宝となったものです。
「右御軸は古へ南都において久しく御給仕申し上げ候処、その後竜野藩家中にて御守護申し上げ候。然るにご縁ありて、永正二年九月当山へ収まり奉り、霊宝と相成り候ものなり」との記録が残っています。

幕末の志士、赤松則良の墓

本堂の西側には、幕末の歴史に名を残す赤松則良氏の墓があります。
赤松則良氏は1860年、咸臨丸に乗って勝海舟と共に渡米した先駆的な人物です。
この墓は、日米交流の早期から活躍した志士の足跡を今に伝える貴重な史跡となっています。

豊臣秀吉ゆかりの唐木の太鼓 

この太鼓は、慶長8年(1603年)1月28日に樹小右衛門尉によって当寺に寄進されました。
由緒書きによると、この太鼓は豊臣秀吉公が朝鮮出兵の際に朝鮮半島から持ち帰ったものとされています。
さらに興味深いことに、この太鼓は後の大坂の陣でも使用された「陣太鼓」であったとも伝えられています。戦国時代から江戸時代初期にかけての激動の歴史を、まさに音で見守ってきた貴重な品と言えるでしょう。

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