住職からの挨拶

ようこそ本柳寺のウェブサイトへお越しくださいました。
本柳寺は、600年以上の歴史を持ち、長い間、地域の皆さまと共に歩んできました。当寺院がある姫路市網干区は、美しい自然と豊かな文化に恵まれ、訪れる方々に深い安らぎと心の拠り所を提供しております。
当寺の本尊である阿弥陀如来は、慈覺大師の手によるもので、長い年月を通じて多くの人々の心を支えてきました。この仏像には、私たちの先達が重ねてきた想いが込められており、今日も皆さまのお参りを温かく迎え入れております。
現代において、日々の忙しさのなかで心を落ち着ける場所が求められています。私たちは、単なる機能としての寺院ではなく、皆さまの心の拠り所となる場所であることを願っております。
どうぞ、気軽にお参りいただき、仏さまのみ教えに触れていただければ幸いです。皆様のご参拝を心よりお待ち申し上げております。

南無阿弥陀仏
第20代住職 小笠原覚量  

寺の建立と初期の歴史

  • 建立年: 寛正2年(1461年)
  • 創設者(開基): 徳珎(徳珍)
    • 本願寺第8代宗主である蓮如上人の弟子であり、また清和天皇の後裔である小笠原美濃守元綱の孫となる徳珎が、播磨国揖東郡網干の地に本柳寺を建立。
    • 開基当時の寺院の敷地は東西九間半、南北二十間、約190坪。

 建物の歴史

本堂

    • 初回建立: 寛正2年(1461年)
    • 再建と修繕:
      • 慶長9年(1604年):正面敷石工事が成就。
      • 享保19年(1734年):屋根の葺き替え工事が成就。
      • 文化13年(1816年):大規模な再建工事が成就。
      • 昭和49年(1974年):屋根の全面的な葺き替え工事が成就。

庫裏 

    • 初回建立: 永正元年(1504年)
    • 再建と修繕:
      • 享保17年(1732年):庫裏の再建が成就。
      • 昭和38年(1963年):客殿の新築が成就。

山門

    • 初回建立: 慶長3年(1598年)
    • 再建と修繕:
      • 弘化3年(1846年):土塀および石垣の補強改修が行われる。
      • 昭和54年(1979年):表門屋根の葺き替えが行われ、土塀も全面的に改修される。

鐘楼堂

    • 初回建立: 享保9年(1724年)
    • 再建と修繕:
      • 昭和39年(1964年):鐘楼堂を敷地の北西角に移築し、下部を車庫として使用する。

住職の継職と主な業績

就任 法名 功績
初代(1461) 徳珎 本柳寺を開基し、蓮如上人から「六字名号」を頂戴、本堂を建立
第2代(1485) 覺圃 開基徳珎法師の木像を作成し、墓を建立
第3代(1524) 寂音 慈覺大師御自作「阿弥陀如来御木像」を求め、累代総墓を建立
第4代(1570) 徳澄 庫裏内部の修復改築を行い、御逗子と須弥壇を新調
第5代(1585) 祐視 境内敷地の整備、唐木の太鼓の寄進を受け、山門を建立
第6代(1610) 祐珍 銅鑼を購入新調し、中尊前御張戸と五具足を新調
第7代(1640) 圓龍 当山敷地を買い増し、表通りと東通りの土塀を改修
第8代(1652) 覺山 庫裏の修復と蓮如上人御逗子を新調、竜野城主脇坂安正公の参詣を受ける
第9代(不明) 圓僊 本堂再建が成就し、御伝御免許を受ける
第10代(1700) 空吟 喚鐘を再新調し、絹袈裟着用が許可される
第11代(1729) 覺壽 釣鐘の鋳造と鐘楼堂の建立が成就し、庫裏再建を行う
第12代(1738) 覺宥 御開山様五百回忌法要を勤修し、本堂縁側と内陣の改修を行う
第13代(1762) 覺応 本堂再建の御免許を得、飛担官任命許可を受ける
第14代(1789) 覺音 新本堂の建立を成就し、御開山様五百五十回忌法要を勤修
第15代(1840) 覺性 中興上人350回忌法要を勤修し、寺の再建や修復を行う
第16代(1870) 覺範 開基徳珎の御木像を再興し、本堂屋根の葺き替えを成就
第17代(1913) 覺澄 寺格を永代上座一等に昇格させ、石造御本尊を寄贈する
第18代(1936) 善馨 本山にて伝燈奉告法要の任を受け、務めを果たす
第19代(1938) 覺證 児童福祉施設「網干保育園」を創設し、地域福祉に尽力する
第20代(1996) 覚量 (在任中)

 

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